【中小企業診断士】勉強会に参加してきました。【山口県】

本日は中小企業診断士のための勉強会である「中小企業診断士理論政策更新研修会」に参加してきました。

昨年と同じく中国経済産業局の第1パートとゲストスピーカーによる第2パートの二部構成でした。

第1パートでは統計資料を踏まえて政府の中小企業施策の方向性などの勉強会でした。

実感と統計の結果の合致を強く感じたのが「大企業と中小企業の収益性の差が広がっている」ということ。

そりゃ、優秀な若者は大手に入りたくなるし、大手は賃金をどんどん上げられるわなと。

その差を作り出しているものは何か。答えは『労働生産性』

仮にまったく同じ能力の人がいたら、大企業と中小企業で働いた場合には金額にして3倍くらいの差がある。

この差を埋めるには設備投資をして効率化を図るしかない。そのための補助金という話に理論ができています。

現場で経営者と相対する中小企業診断士としては、こういったことを念頭に資産の投下以外に労働生産性を上げる方法も一緒に模索する努力はしていきたいものです。

次に第2パートでは中小企業施策の法案設立などに民間の立場から携わっている立石氏の講演でした。

事業承継、天災による倒産の危機、上場を目指した資金調達、倒産と山あり谷ありの自身の経験を踏まえた熱量にあふれる講演でした。

実話に基づくたくさんの示唆がありましたが、このブログで皆さんと共有していきたいと感じたのは、

「事業計画を作ろう」

ということです。

令和7年度の中小企業施策のキーワードの1つとなった『100億円企業』

同じ中小企業でも100億円企業となった会社はB/S経営(バランスシート経営)をしているということ。

つまり、短期的に今儲かっているかではなく、中長期で資金の流出入を重視して経営をしているということ。

そして、人的投資をしっかりと行っているということ。1人のカリスマでは会社規模の拡大には限界があるということです。

この中長期の目線での経営をするのに欠かせないのが、「事業計画」です。

大航海的な例えでいえば、行先不透明な未来において会社の目指すべきゴールに向かって進むための「羅針盤」です。

私も中小企業診断士として、どう支援していくか、何を伝えていくか。

考えさせられるメッセージにあふれた講演でした。

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