税理士の選び方
こんにちは!ひだまりコンサルティングの松田です。8月も終わり9月になろうとしていますが、まだまだ暑い日々が続いていますね。
さて、今回は『税理士選び』について解説していきたいと思います。
なぜ中小企業診断士が税理士選びを解説するのか。それは現在多くの中小企業にとって一番身近な経営相談をできる相手だからです。(ここが中小企業診断士です!と言い切れるように私も頑張っていきたいところです。。。)
私自身が税理士事務所で勤務しており、耳にした業界の内情なども踏まえてご紹介していきたいと思います。(ポジショントーク的な要素も踏まれるのはご容赦ください。)
まず『税理士は大きく分けて2つのタイプに分かれる』ということを覚えておいてください。それは、
①税理士の仕事は申告業務をすることと考えている税理士
②税理士の仕事は申告業務は当然で、その上で経営者の支援をすることと考えている税理士
です。
この2つを比べると、もちろん②の方がいいよねと思われると思います。私はそう思います。では、なぜ①のタイプの税理士がいるのでしょうか。
それは仕事として考えた時に、②の方が労力がかかります。残念ながらアルバイトを雇いマニュアルを作って教えれば上手く回せるというものではなく、雇用をして対応しようとしたとしても相応の教育が必要になります。結果として、①の範囲で業務を行うという選択を取る税理士がいるわけです。その代わり②のタイプに比べると①のタイプの税理士の顧問料は割安になっています。
②の特徴について踏み込んでいきます。
最大の特徴は『月次監査』です。毎月前月分の会計を面談で確認してくれます。この『月次監査』の良いところは客観的に経営の状況を理解できることです。経営者の皆さんは感覚的に前月は売り上げが増えたとか出費が増えたということは把握していらっしゃると思います。
では、前期と比べてどのくらい変化したかやどの経費が増加傾向にあるかなどきちんと把握できているでしょうか。おそらく何も見ずに答えられる方はほぼ0だと思います。
確定申告の時期に出来上がった決算書を見て会社の状況を理解する経営者と毎月会社の状況を確認する経営者、どちらが優れた経営ができるか。それはもちろん後者です。
当然、月次監査まで行う税理士の顧問料は安くはないのですが、それで利益が増えるならこの経費は安いはずです。
最後に、税理士事務所の活用の仕方です。税理士事務所は多くの顧問先を抱えているため業績の良い顧問先もいれば苦しい顧問先、売り上げがV字回復した顧問先、いろんな顧問先がいます。それらがどうして上手くいっているのか、厳しい状況にいるのか、それらへの知見があります。
なので、経営の目標を一緒に立ててその目標に近づいているのか、ダメだったのなら何がダメなのか聞いてみてください。そしてそれを改善する方法を一緒に検討してみてください。
担当者は必ずしも皆さんの業界のことを熟知しているわけではないですが、一般論として「売上に対してこの経費が多すぎる」とか「ここまで利益を残すなら売上は最低でも○○円必要」といったアドバイスをくれます。あとは皆さんの中でそれに向けて何ができるのか考えて、意見として担当者にぶつけてみてください。そうやって議論することで成功までの道筋が見えてきます。この『道筋』がとても大事で、何も見ずに遥か遠くのゴールを目指すのはとても大変ですが、『地図』があればはじめの一歩をどう踏み出せば分かりますし、その一歩が間違っていないという安心感もあります。
この経営相談ということによりフォーカスして意見を求められる方は、ぜひ『中小企業診断士』を活用してみていください。
ひだまりコンサルティングでは、経営相談において「対話」を大切にしています。「対話」の中から皆様が今で気づいていない成功のカギを引き出していきたいと考えています。
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